アプリ企画のコアアイデアを掘り直した話
※実在する人物名・企画内容は伏せ、思考とプロセスのみを記載しています。

構想段階のアイデアと、どう向き合うか
アプリを作ろうとしている人の話を聞くことがある。すでに企画書があり、コンセプトがあり、世界観もある。一見すると「もうだいぶできている」ように見える段階。でも、話を聞いていると、どうしても引っかかってしまうことがあります。それは「このサービスは、誰にとって、なぜ使われるのか?」という一番根っこの部分が、まだ曖昧なまま進もうとしていること。
多くの場合、0→1を生み出す人は勢いがある。その勢い自体は、とても価値があります。
ただ一方で、
・競合は本当にそこなのか
・ユーザーは本当にその行動をとるのか
・その仕組みは、続けたくなるのか
そういった「地雷原」のような部分が、見えないまま進んでしまうことも多いです。
企画アイディアが形になる前に問い直す
このときにやることは「答えを出すこと」ではなく問いを投げること。
・一言で説明するとしたら、これはどんなアプリ?
・なぜ、これをやりたいと思った?
・それは、どんな感情から来ている?
・それが一番満たされる形って、本当に今の案?
問いを投げることは、簡単ではありません。相手の勢いを止めてしまう可能性もあるし、「やってみないと分からない」と言われることもある。それでも、初期の違和感を無視したまま進む方が、もっと取り返しがつかないと感じています。デザインや開発に進んでしまうと、あとから「やっぱり違った」は、ほぼできないから。
印象的だったのは、話を重ねる中で相手自身が「確かに、これは助け合いの話だった」と、原点に立ち返っていった瞬間。最初に語られていた仕組みや機能よりも、もっと手前にあった感情や体験の話が出てきました。そのとき初めて、「じゃあ、この世界観をアプリにするとしたら?」という問いが、意味を持ち始めました。
0→1の人が「価値を生み出す人」だとしたら、僕はその価値を「ユーザーに届く形にできるかどうかを一緒に考える側」としての立場になります。原案を否定するわけでも、正解を押し付けるわけでもない。ただ、「このまま進んだら、本当に使われるだろうか?」という問いを、最後まで一緒に考えていきます。
2025/12/20